2017北斗旗体力別

2017北斗旗全日本空道体力別選手権に行ってきました。
毎年、体力別は仙台で行われていましたが、代々木第2体育館がオリンピックに向けて改修工事に入るため、今年度は5月の体力別を東京で行い、世界大会の前年度ということで秋の無差別は開催されず 今年はアジア大会開催年とも重なっているので世界大会の予選を兼ねた体力別大会を再度11月に仙台で行うことになっています。
今回の見どころは、まずは何と言っても清水亮汰の2階級制覇とその亮汰を筆頭とした北海道地区出身の選手達の活躍です。
「安富北斗」  札幌南支部所属
知る人ぞ知る、ジュニア出身、ジュニア時代は全日本でも優勝と大活躍してました。札幌に進学を機に競技再開し、グイグイ頭角を現して来ました。1回戦を余裕で勝ち上がり、2回戦で…こちらもジュニア出身紋別支部出身で現在総本部内弟子修行中の山崎順也と対戦。順也もジュニア時代は全日本で優勝、北斗旗でも昨年は無差別ベスト8今年の関東予選では昨年の体力別の優勝者加藤智則を破って優勝と波に乗っています。
北斗、予想以上の闘いを見せほぼ互角の展開を見せて延長戦までもつれ込む。最後は自力の差で順也が勝ちましたが、北斗はこれから来年には間違いなく上位陣に名前を連ねる選手になると思います。楽しみです。
「山崎順也」  総本部内弟子(紋別支部)
北斗の紹介の中でも名前をあげましたが、
順也もジュニア時代、全日本優勝を含め世界大会にも出場と活躍していました。急激な伸びを見せています。子供の頃から亮汰の背中を追い続け、動きもどことなく似るようになっていましたが、気付けばしっかりとした自分の力とスタイルを身に付けていました。
加藤選手には関東予選の決勝では勝利しましたが、北斗旗決勝では敗れてしまい惜しくも準優勝でした。
加藤選手は空手道場の主催者で いわゆる他流と言うことになりますが、実質的には吉祥寺支部所属選手です。キッチリ順也対策をして乗り込んで来ていました。
順也も現状のトレーニング方法が理にかない確実に強くなってきているので、今後はどんな対策をたてられたとしても、それを寄せ付ける事のない、絶対的な強さを身に付けてもらいたいです。
「神代雄太」フィジカルがかなり強くなりました。
本人、中々結果が出せないことに焦りを感じていた様ですが、東京に出す前から北斗旗優勝は時間の問題だと思っていましたので、私は本人が気にしているほど焦ってはいませんでした。吉祥寺で良い練習が出来ている成果だと思います。
もともとパンチャーです。
北斗旗チャンピオンたるもの オールラウンダーでないと通じません。神代パワフルに打撃、組み、グランドにも更に磨きを掛けての勝利でした。
「大倉 萌」U19から北斗旗へと闘い場を変えてから苦労したと思います。こちらも良い練習が出来ています。
勢いだけでなく、冷静な判断力も身に付けて来たと思います。ここから先がもっと楽しみですね。
軽量級女子は、しばらく萌の時代ではないでしょうか。
「大谷美結」(札幌西)
組みに絶対的な自信を持つ大谷。
ワールドカップでも圧巻の勝利を見せつけましたが、今回も同様に全ての試合で圧倒的な強さでの優勝です。
女子重量クラスはこの先も大谷の時代が続きそうです。
+270では共に圧倒的な勝利で勝ち上がった、「野村幸汰」(札幌西)と「岩崎大河」(総本部内弟子)の決勝となりました。
山田先輩(新潟支部長)の秘蔵っ子でもある大河、今回フィジカルを鍛え込んでの出場です。
試合前半で右拳を骨折と言うアクシデントにもかかわらず最後まで闘い抜いての初優勝。
野村、仕事の関係上練習時間を作るのに苦労している様です。
この最重量クラス、これからも勝ったり負けたりと、暫くこの2人の対決が繰り広げられていくと思います。
発展途上中の二人なので、まだまだ伸びています。
更にパワーアップして次回の大会でもいい試合を観せてもらいたいです。
圧巻は「清水亮汰」。
体重を上げ、-260で2階級制覇を狙います。
決勝も含め全ての試合で圧倒的な力の差を見せつけ、2度目の最優秀勝利者賞「北斗旗」も受賞。
たまに練習をみますが、ここまで強くなってくると大抵の場合、伸び代が無くなって先が見えてしまうものなんですけど未だそんなところは微塵も感じさせません。
今年は無差別での試合はありません。11月は世界大会の予選を兼ねたアジア選手権大会となるので、キッチリそこで日本代表入りを決めてくれるでしょう。
2回経験した海外での試合では、どちらも体調を崩して思い通りの試合が出来なかったので、11月には日本のエースとしてウップンも晴らし、優勝です!